神殺の聖槍 1

地震!
... 電気系統の不調から電光掲示板が動いていないとか、 東海道線の運行を見合わせているとかニュースで言っているけれど、 まだ被害の情報は入ってきていないようです。 ひどい被害がないといいのですが…… 心配です! (>_

地震がきたけど
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現世とは全く違うここ『異世界』は、かつてウィルベリーニ公国・チャニーナ王国・バレスティン帝国の3国で形成されていた。

今から20年前バレスティン帝国がここ異世界の統一を旗印に制圧に乗り出した。それから5年もの間、血で血を争う戦いが行われていたが、ウィルベリーニとチャニーナが共同戦線を張る作戦でようやくバレスティン帝国を打倒する事に成功した。

それから10年後、バレスティンは共和国として独立し、同時にジェバンという島国も独立を発表。この異世界は4つの国で形成され表向きは平穏のまま今に至る。

第1章 賞金稼ぎ 1

ここはウィルベリーニ公国とチャニーナ王国の国境付近、

ウィルベリーニ公国東の辺境の街ダリス。

「よし、2人とも国境を通過してよし。ようこそウィルベリーニ公国へ。」

「ありがと~。」

今日も国境を行き来する大勢の人達。そんな中にとある2人の男女のコンビが国境を通過していった。

「ついに来たアルよ、ウィルベリーニに。」

「そうだな、麗華。」

「やっと父上から旅立ちの許可を貰い、腕試しも兼ねた賞金稼ぎ。これからは賞金掛かった悪人とっ捕まえてバンバン頑張って稼ぐわよ~。」

意気揚揚と話す女性の方の名は周麗華(しゅう・れいか)。

チャニーナ出身の18歳。

周家は亜流拳法「翔龍拳」を使う武道家系で、その「翔龍拳」の使い手でもある麗華は今回師範代になる修行も含めた賞金稼ぎの旅に出掛ける事になった。

「ところでレオ。あんたは私のコマ使いとして同行させてるんだからしっかりサポートするアルよ。」

「はいはい。」

周麗華と一緒にいる男性の名前はエルファン・レオーネ。

1年前、麗華の家の前で倒れている所を偶然助けられたのだが、それまでの記憶がないらしく手持ちの道具から彼の名前だけは判明したのだが、それ以外の事は本人も含め今でも全くわからないままであった。

やがてキズや疲れが癒えた頃、見た目の体つきが頑丈なようだったので父・周羽鷹(しゅう・わこう)が試しに翔龍拳の訓練をさせてみた所、なかなか筋がよかったそうだ。その中でも棍棒の使い方はうまく扱っていたのでおそらく記憶がない時でも何かしら棒を使う能力には長けていたと推測されたのでその後も修業はずっと続けていた。のみこみの速さとその能力の成長ぶりが気に入ったようで、羽鷹もレオーネに信頼を置くまでになっていた。

なので、麗華が修行の旅へ出る事になった際、麗華の護衛役にもなると判断し、今回2人での出立となっていた。

「まずはお尋ね者がいないか探してみないとアル。」

「その前に今日泊まる宿を探すのが先じゃないか?」

「そんなの後でもどうにかなるアルよ。まずは食いっぷちのネタを見つけるアル。」

「…。(やれやれ)」

「何か言いたいアルか?」

「…別に。」

「まあ、いいアル。あとできっちり躾けてあげるアル。」

微妙に嫌そうに答えるレオーネに気づいた麗華が釘を指すようにそう言う。すると、道の向こうに何やらボードが。

「なあ麗華、あれってお尋ね者の掲示板じゃないか?」

「どこどこ、あ、アレね。早速拝見してみるアル。レオ、さっさと来るアル。」

「はいはい。」

最初は麗華も『レオーネ』と呼んでいたが、いつの間にか短縮して『レオ』と呼ぶようになっていた。親近感からそうなったのか、また別の感情からそうなったのかは今の所は定かではない。

駆け足で掲示板の所に行く麗華。そしてレオーネはゆっくりとその後を追っていった。

「どれどれ、ワタシの金づるはどんな奴アルか?」

人々の群れをかき分けるようにして掲示板を覗き込む麗華。

そこには2人の賞金首の絵が張ってあった。

「ドノファン・バクマレフ」殺人2件・強盗3件

賞金15000ベルー

「クシュノルート・マクガレイ」殺人4件

賞金20000ベルー

2人とも悪そうな人相書きであった。

「正に悪党そのものの顔アルね。」

「そうだな。」

「どっちを捕まえるか?」

「その前に宿を探すべきだ。」

「あんた、まだそれ言うか?」

「お前、前にも『過重労働はお肌の敵』とか言ってなかったっけ?」

「ん~、そう言われたらそうね。よし、宿捜すアルよ。」

「(ふぅ、やれやれ…)」

麗華は思いつきで喋るタイプの娘なので、レオーネは麗華と話す時は自然とツッコミ役になっていた。

そして、値段と見た目の良さそうな宿を発見した2人はその宿に足を踏み入れる。

「いらっしゃいませぇ。」

元気よく出迎える若い女中。

「2人分、空いてるアルか?」

「はい、ちょうど1部屋いい窓側の部屋が空いてますよ。もうこの部屋しか残ってないので、部屋が埋まらないうちにさぁどうぞどうぞ。」

「じゃ、お世話になろうかな。」

「お客様2名、ご宿泊~。」

そう言って案内された部屋に入る麗華とアルシオーネ。

「…。」

「…(焦)。」

「どうです、窓際から夜景も見れて新婚にも大人気のお部屋になります。」

満面の笑みで女中が案内する部屋を見てア然とする2人。

「何この部屋?」

「新婚にはもってこいのスィートルームと思いますが、何か?」

「じょ、冗談じゃないわよ!? 何でこいつと相部屋アルか。」

「え、新婚旅行ではないのですか?」

「違う、何でこんなヤツと新婚なのよ!」X2

この部分だけ2人の声がハモる。

「ちょっとレオ。今の言い方は聴きづてならないアル。」

「悪いが俺も結婚相手を選ぶ権利はあると思…」

ガツン!

「痛った~、何すんだ!?」

「言葉には気を付けるアル。」

「ったく~、もう。」

どう見てもレオーネの失言が原因なのは誰の目にも明らかだった。w

「レオ、晩ご飯行くアル。」

「…アタマが痛くて動けん。」

「もう、だらしないアルね。」

「(誰のせいだ、誰の)」

心の中でツッこむレオーネ。

「さ、ちゃっちゃと行くアル!」

「はぁ…。」

痛むアタマを押さえながら、後を追うレオーネだった。

「さ~て、どこで食べようかなぁ。」

ルンルン♪しながら繁華街を歩く麗華の先に妙な集団を発見した。

「何アル、あの集団?」

どうやらいかがわしい男3人が女性を囲っているようだった。

「あの、離してください。」

「おぅおぅ、いいじゃねぇか、姉ちゃん。」

「俺達と楽しく夜を迎えようじゃん。」

「そうそう、いい夢見させてやるぜ。」

まだ、しつこく誘う男達。だが、麗華がその様子に我慢が出来なかったようで、男達の所へ向かっていく。

「ちょっと、待つアル!」

「何だ、この娘は。」

「俺達ぁ今立て込んでるんだ。」

「邪魔すんじゃねぇ。」

3人が麗華を睨みつける。

「お、この姉ちゃんもなかなかいい体つきしてるじゃねぇか。」

「この女も一緒に連れてこうぜ。」

「どうだ姉ちゃんも俺達と遊ばねぇか?」

麗華を覗き込むように見ると今度は麗華も一緒にと誘ってきた。

「何であんた達みたいなマヌケな男どもと一緒にいかなきゃいけないアルか?」

「何だと、この女!」

「痛い目に合いたいようだな。」

「やっちまおうぜ。」

3人がじりじり近寄ってくる。

「寄るな、けがらわしいアル!」

そう言うと、先制攻撃で1人を得意の翔龍拳で一蹴した。

「コノアマ、何しやがる。」

「イイ気になるんじゃねぇぞ。」

今度は男どもも麗華の攻撃に構えながら迫ってくる。

「やっちまえ!」

「捕まえまえばこっちのもんだ。」

2人がかりで左右から同時に麗華を抑え込もうとする。

「くっ」

1人はなんとか避けたが、もう1人を避けきれない。

(ヤバイ、捕まるアル!)

そう思っった瞬間迫ってきてたはずの男がバタっと倒れる。

「あれ?」

今にも捕まえられそうになった男が倒れた後ろにはレオーネがいた。

「よ、お待たせ。」

「もう、何やってたのよ。」

麗華の表情がぱ~っと明るくなる。

「くそ~、覚えてろよ、貧乳娘~。」

残った男も捨てゼリフのつもりでそう言ったのだろうが、その一言は間違いなく麗華の逆鱗に触れる。

「なななな、何じゃとゴルァ!?」

麗華の翔龍拳がその男に炸裂する。

「あ~あ、自分で『私はもう死んでいる』って言ったようなもんだな。」

半ごろし状態の男を見ながら『人間、言ってはいけない事は言うべきではない』と勉強になっただろう、と思った。最もその男がまだこの後生き残ってればの話だが。w

「どうもありがとうございます。」

襲われていた女性が麗華達にお礼を言う。

「いいのいいの。それより怪我はなかったアルか?」

「だ、大丈夫です。」

「そう、それはよかったアル。」

麗華も一安心のようだ。

「あのぅ、お礼に食事を奢らせてください。」

「いや、そんなつもりで…ぐふぉっ。」

遠慮しようとするレオーネに肘鉄を喰らわせる。

その目は(余計な事言うな!)という目だった。

「痛ってぇなぁ、何すんだよ(小声)」

「何、言ってんの。せっかく奢ってくれるって言うのに何遠慮しようとしてるアルか。(小声)」

「あのぅ、何か問題でも?」

「いえいえ、こっちの話。」

「は、はぁ。では案内しますね。」

こうして2人は襲われていた女性から晩ご飯を奢ってもらう事になった。

-つづく-

趣味程度のレベルですが、ミクシー内で自作小説を書かせていただこうと思います。時間がある時にでも読んでいただければ、幸いです。




パンスト オリジナル 画像


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